キミキスVol・5 作画・東雲太郎
・収録エピソード・
・第1話 変わらなきゃ
・第2話 …したことない
・第3話 もっと知りたい
・第4話 この街が好き
・第5話 似合うかな
・第6話 忘れないで
・第7話 普通でいて
・第8話 そんなに見ないで
・第9話 あなたが大好き
・特別編 高3の夏休み
とうとう、最終巻となる今回の5巻。最後のメインヒロインを飾るのは、ゲームでもメインヒロインに据えられている星乃結美さん。
絵を目にしても正統派ヒロインぶりが伝わってきた星乃さん。
あまり優等生すぎても面白味がないという懸念があったのだが、読み始めて直ぐに、その控えめで小動物的な守ってあげなければいけないという雰囲気を出しまくっている星乃さんにやられた(笑)
特に御幣をうむ表現を恐れずに書けば、男のもつサディスティック心を刺激するような星乃さんのリアクションは天性の『いじめられっこ体質』なのではと思ってしまう。
勿論、光一が星乃さんをいじめるような表現は一切ないことを断っておく。
密かにずっと光一のことを想っていたという星乃さん。それだけに作中、光一からの頼みごとも、困った顔をみたくないという理由で受け入れいれる。
初めてのキスも光一から言い出し、頬にならと承諾している。
星乃さんがこれまでのヒロインに比べてとても大人しい性格の分だけ、光一がとても男らしく見えるのも面白い。
それでも星乃さんのブルマ姿をガン見していたのは、幾らなんでも男の性を出しすぎな気もするが…(苦笑)
これまでのヒロインに比べて障害らしいものもなく、早くから友達から親密な関係に発展する星乃さんと光一、それだけに序盤から二人の楽しい日常が描かれている。
しかし、後半でまさかの展開が用意されている。
それは、星乃さんが学園祭を最後に転校してしまうという事実。
避けられない別れが二人を襲う。それはこれまで、緩やかに一直線で進んでいた展開から突然、急転直下するようなもの。
ただ、いずれ訪れる別れが、普段、大人しく控えめな二人を大胆にし、その関係を加速させていくスパイスとして絶大な効果を見せている。
物語前半から後半にかけての緩急は絶妙で、二人の行く末を刹那的な気持で読ませてくれる手腕はさすがで、最終巻に相応しい内容となっている。
控え目な星野さんが光一との出会いで、クラスメイトとも積極的に仲良くなる様子なども描かてえおり、それはこれまでのシリーズでも同じで、単なるファンブック作品に収まるのではなく、一つのマンガとして楽しめる作りになっていると思う。
ゲーム未体験の自分がここまでキミキスの世界観に没入できたのは、ヒロイン一人に照準を合わせ、その魅力を深く掘り下げたその構成力からも東雲先生の力によるところが大きいだろう。
最後に特別編に触れておく。
今回の特別編、面白い事に前回、4巻のヒロインである二見さんがメインの話が収録されている。
メインの話がなかったヒロインにスポットを当てるのではなく、再度、二見さんのエピソードを収録するという事はそれだけ、二見さんの人気があったということだろう。
この辺は、人気商売たる宿命でもあるので仕方なしか。
キミキス(5)
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